電界妖怪 〜マカフシギ〜 ②
また、車の中で颯太はまた調べ始めた。



「もう、寝たら?いつまで起きてるの?」
お母さんが来て、私に言ってきた。確かに、もう、10時半を回っていた。
「うん、今から寝る!」
私は、久しぶりに布団の上で眠る。懐かしい。天井を眺めると高く感じる。長年ベッドで寝ていたせいなのかな?
長年ベッドで寝ていると、くるってしまうのかな?ちょっと不思議だった。
私は何も無かったかのように眠った。明日で帰る日だから、もう少し、梅林町を探検しておこう。お父さんも忙しくなって梅林町に行くのは夏ごろになりそう。



「ここは?」
健太は光の中にいた。そうだ。石板の扉から現れた光の中だ。
扉…。扉だ。オレは、すぐ扉のノブに手でつかむ。しかし、手はその扉のドアノブを掴んでくれない。透けるのだ。
「なんで、なんで掴めない!」
オレは、何度もつかもうとするが、掴めない。
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