隣に住んでいるのは先生で……。
「先生にちゃんと聞いた?」
「聞いてはないけど………」
突然、私の脳裏に先生が女の人に微笑んでいた顔が浮かんだ。
………あんな笑顔、私にはしてくれなかった。
「綾子………。好きなら、想い伝えたら………?」
「でも………」
まず、相手は先生なんだよ………。
きっと、私には生徒にしか映ってないよ………。
「あのね………私、綾子に隠してたことがあるの………」
「えっ………!?何………?」
真奈が隠し事をしてたなんて………。