や っ ぱ り 、 好 き 。

ただの言い訳にしかならない。

こんなの言い訳にすら

ならないかもしれない。


けど、

本当に。

本当に俺が好きなのは

深久だけだった。


部屋を見回せば

深久のお気に入りだったコップと

写真立ての写真がなくなっていた。

夜、俺が気付かないうちに

深久が来たとしか

考えられなかった。

そして、

俺と理香が一緒に居るのを

確実に見ている。


「くそっ」


今さらながら思った。


俺、最低なことしてたんだ。



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