全部、私からだった。
気付けば、私の目から零れ落ちた滴が、買ったばかりのドレスにいくつもの染みを作っていた。


でも構わず私は奏で続ける。

りっくんへの愛を。
 


愛、全てを。





演奏が終わって、再びピアノの傍らに立ち、お辞儀をする。


ゆっくりと身を起こせば、既にりっくんの背中半分が僅かに開いたドアに隠れていて。



待って!

待って、りっくん!



心の中で叫んだ。


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