お前に全て、奪われた。 Ⅰ
「うーー…」
私が中々承諾しない事に不満なのか、唸り出すヒロくん。
すると、いきなり
「すきありっ!」
と言って、私のマントを奪った。
「メガネもっ!」
次に、メガネも奪われてしまった。
一瞬の出来事すぎて呆然としていると、同じくヒロくんも私を見て呆然としていた。
「お姉ちゃん、とっても綺麗だねー…妖精さんみたい。本当だ、噂通りだね、僕、お姉ちゃんに大切なもの奪われちゃった。」
それが、ヒロくんとの出会いだった。