最愛〜最高の涙を君と…〜

繋いだ手







「麗ちゃーん!これ運んでくれるっ?」

「あっ、はい!」




今はバイト中。
あれから何日かたったけど、
颯はいつもと変わらない。


やっぱりただの気まぐれ。




「お待たせしました。こちらカルボナーラになります」




期待しなくて良かった。
だけど、モヤモヤが消えない。





――――――――バコッ




「いっ」




これは、日常茶飯事。
颯がお盆であたしの頭を殴る。




「…しかめっ面」

「え」



……どっちがよ。




「笑えてない」

「はっ?」



あ、え?
ってか、誰のせいだと。






< 237 / 358 >

この作品をシェア

pagetop