最愛〜最高の涙を君と…〜






―――――――ガタッ







手から携帯が滑り落ち
あたしはその場に崩れ落ちた。










「うっお!…麗?何こんなとこ座り込んでんだよ」




後ろから翔君の声がした。


だけど上手く声が出せない。





「…麗?」





颯が…





「おい、どうした?」




いつの間にか前に来ていた
翔君があたしの肩を揺らす。







「大丈夫か?顔、真っ青だぞ」





病院いかなきゃ…
でも、体が動かない。





「そ、うが…」

「そう?…一ノ瀬か?」

「ど、しよ…あたし…」








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