綺羅☆きら☆

「マジかよ！」
綺羅は荒々しく言葉を吐き出しながらモニター室に向かう。
モニターには、年老いた男が映っていた。
サイレンは、誰か来た時の為に、綺羅が仕掛けた物だった。

年老いた男を見ながら綺羅は思った。

まったくタイミング考えてくれよ。

と言っても仕方がない事なのは綺羅も判っているのだが。

鈴といい感じの時に現れるタイミング、わざとかよと思わせる。
けどそんな感情を表に出さず、年老いた男を前にして、綺羅は笑顔で言った。

「おかえりー。」