恋愛マニュアル




「いいか。世の中の女子は、
ほとんどの人は自分が聞き上手だと思っている。
だが現実はそんなに甘くない。相手の話を聞くだけじゃなんの意味もない」


「ようするに、相槌をすればいいの?」


「相槌ももちろんそうだけど、
視線、表情、全部に気をつけろ。

相槌だけうってて、無表情だったら相手もがっかりだろ。
これはほとんどの人はできていると思ってるが、実際は知らない間に相手の話に飽きて、無表情になってることが多い」


……言われてみれば、そうなのかもしれない。




「人間って思ってる以上に、
自分の考え、喜怒哀楽が顔に出てるから、気をつけた方がいい」


…なんか知らないんだけど、
説得力はんぱないです。




「まずはそれをこなせ。
最初からそんな上手にできるわけじゃないから、ゆっくり、少しずつでいい」


「は、はい。がんばります」



こんな感じで、リオに言われたとおり、
今までなら流してたような話をちゃんと聞いたりすると、


この人はこんな考え方もするんだとか、そんなことがあったんだなぁとか。


ぶっちゃけ、苦手だと思ってた友達のノロケ話も今は面白いとか、素直にいいなぁって思えるようになった。




< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ズボラ女子が恋をした場合。

総文字数/66,522

恋愛(ラブコメ)185ページ

表紙を見る
表紙を見る
未来の旦那様を選びましょ?

総文字数/28,288

コメディ91ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop