青空バスケ


「抹茶豆腐ヨーグルト?」

「そ。昨日スーパーで買った」

「……普通そんな危なげなもん買わねぇよ」


俺の前で怪訝そうな顔をしてる友達。

鈴山蓮―スズヤマ レン―

クラスメートで部活仲間でもある。


「いるか?」

「……遠慮しとく。
珍しいな、お前がそんな変なもん買うなんて」

「あぁ……まぁ……な」

「岬に負けたか」

「なっ……!!」


何で分かったんだよ、と俺が言う前にそれしかねぇだろ、と言われた。


「ホント、岬ちゃんには弱いですね~」

「……うるせぇよ」

「そんなに好きならさっさと告ればいいのに」


頬杖をついてケータイをいじりながら蓮が言う。

……俺だって、ずっとそのことで悩んできたんだっつーの。

……でも、決めたから。


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