青空バスケ
大和side

暁弥に久し振りに会った。

中学の頃より身長は伸びてたけど、見た目は全然変わってなかった。

……だけど。

アイツはあんな風に言う奴じゃなかった。

たとえ敵であっても人の努力を決してバカにしたりせず、あんな風に嫌みの如く悪口を言ったりしなかった。


「……大和」


栞奈が心配そうに俺を見つめる。

……ごめんな、いつもそんな顔させて。

いつも俺のことで頭を悩ませて……。


いろんな意味を込めて、栞奈の頭を撫でた。


「あのね……あたしね、アキ君に聞いたの」

「何を?」

「……あの日の約束、覚えてますかって」


あの日の……約束。

栞奈が何を言ってるのかはすぐに分かった。


「……アキ君、覚えてるって言ってた。
メールの返信がなかったから、てっきり忘れてるのかと思ってたけど」

「……おかしかったな、アイツ」

「……あんなのアキ君じゃないよ」


……分かってる。

アイツの様子がおかしかったこと。

だけど……俺にはアイツが何を考えてるのか……分からない。


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