青空バスケ

部活後はいつも三人で帰ってました。

あたしと大和は家が隣だし、アキ君もそこそこ近かったので。


「あー、もうすぐ大会だな」

「先輩達と一緒にできるのもあと少しか……」

「何か寂しいな~……」

「谷先輩、杉崎先輩……楓先輩もいなくなるのか」

「杉崎先輩がいなくなったらメッチャ静かにかるよな……きっと」


部長の谷優太先輩。

副部長の杉崎和也先輩。

マネージャーの青山楓先輩。

みんないい先輩だったけど、特に二人を可愛がってた先輩達三人。

そんな先輩達について二人が語ってました。


「高校行ったらみんなバラバラになるのか……」


大和がしんみりとした口調で寂しそうに言いました。


「でもさ、バスケやってたらまた会えるだろ。
大会とかでさ」

「うわっ……暁弥とか超活躍してそう」

「大和だって。
……よし!約束しよう!」

「約束?」

「このままずっとバスケやろう。
いつか大会で戦うことになったとしても俺達はずっと仲間。
バスケで繋がってる仲間だ」


アキ君の言葉にあたし達二人は思わず足を止めました。

アキ君、そんなこと言うキャラじゃなかったから。


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