笑わない女と俺
「好きにしたらって、このまま置いて帰ったら俺は今日、夢に出るじゃねーか!」

誰に言うでもなく、そんな事を口にする。

遠くに見えるエミに変化はない。

「そうかよ!、この人でなしが…」

仕方なく、俺は箱ごと持ち帰る事にする。

するとさっきは気付かなかったが、箱の中には魚肉ソーセージと犬用のミルク。

もしかしてこれ、あいつが?。

まさかな。

その後結局連れ帰った犬は、新しい飼い主が見つかるまでうちで預かる事になった。

まったく、大変な話だ。
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