ブラック王子に狙われて①
「い、いっ、いつから?」
「ついさっき」
「だ、だっ、誰が決めたの!?」
「俺」
「んっ!!」
急に手を引き寄せられ、彼の胸に飛び込んだ。
ブォ――――――ォ
「あっぶねぇなぁ。良く見て歩け」
「えっ?」
すぐ真横をバイクが通り抜けた。
えっ!?
今、助けてくれたの?
「おいっ、もう質問はいいだろ」
「え?」
「1つじゃ無くていっぱい答えてやっただろ?」
「は?」
彼はニヤッと不敵な笑みを浮かべた。