狼君逹のお姫様【完】
「ありが…とう…ござい…ます…。」


女の人は私を優しく包む様に抱いてくれた。


私はその…優しさに涙が止まらなかった…。
こんなに私に優しくしてくれて…。


「落ち着いたかしら?」


「はい…。」


私は少し泣き落ち着いた所でさっきの事を話した。


「柚衣ちゃんは嫌かしら?あたし達の娘になるの…。」


良いのだろうか?
知らない子を娘にして…。


「嫌ではありません…けど…迷惑じゃ無いですか?知らない子を娘にだなんて…。」


「そんな事無いわ♪あたしは柚衣ちゃんが良かったら娘にしたい♪良いかしら?」


「はい…こんな私でよければ…。」


私がそう言った後、女の人はまた抱き締めてきた。


私…よくこの人に抱き締められるな…嬉しいけれど…。



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