蜜愛シンドローム ～ 陥溺の罠 ～【完】

6.気になるコト

会議の後。

幹事はそれぞれ自分が担当する日程について調整を行うことになった。

基本的には、宿の予約なども担当となった幹事が行うらしい。

絢乃は全ての日程に入っているため、さすがにそういった部分は他の幹事に任せてよいとなったのだが・・・。

ちなみに参加者リストの作成は主幹事の仕事と言うことで卓海が行うことになった。


「はぁぁぁ～・・・」


絢乃は休憩スペースに入り、ぼうっとした頭で自販機にSuicaをかざした。

いつものボタンを押し、ガタンという音とともに出てきた缶を手に取り、椅子に座る。

・・・時刻は既に20時を回っている。

組合旅行の費用は会社から出るが、組合活動の一環なので、就業時間内に打ち合わせを行ったりすることは認められていない。

そういうところも日本的というか何というか・・・。

しかし2泊3日とはいえ、とんでもないことになってしまった。

今回は慧も参加すると言うのに・・・。


「・・・」