恋愛温度(番外編も完結しました)
背中に腕を回して、きゅっと力を入れる。

「ずっとこうして欲しかった。」

あたしの口からこぼれた言葉に、

自分でも驚きを感じたけれど

もっと驚いただあろう和司は、

一瞬目を丸くしてから、ニッと笑ったかと思うと、

「やばい、すげー幸せ。」

唇を塞いできた。

深く浅く何度も何かを確かめるように。

「んっふ…」

はなを抜けていく息が声を作る。


「かずし…」


「結花好きだっ捕まえた。」

唇を攻略し終った和司は、

ベッドの上にあたしを組み敷いて、


「愛してるっていいなよ。

ちゃんと結花の口から聞きたい」

「か…ずしが…ス…キ」


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