恋愛温度(番外編も完結しました）

大人の事情で上手に隠蔽され、

その日起こったことを偶然知ったのは、

中学生の頃だった。


親が言っていることが嘘っぽく聞こえる

そんな時期だったろう。

それまで俺は嘘の上で、

のほほんと生かされてきたことを知った

学校の課題で自分の誕生日の新聞記事について調べた。

様々な事件記事があったが、

４歳の時近所であった事故の記事に目が入った。

大して大きくない記事なのに、

俺のアンテナに引っかかったのだ。


なんだか鳥肌が立つくらい鮮明にその場面が

頭の中に浮かんだ。

そしてその事故現場の様子が、時々見る

あの夢

それを、現実として捉えたら、

この記事にかいてあることに合致した。



事故現場の子供は俺じゃあないのか？


疑問というより確信だった。