恋愛温度(番外編も完結しました)
あの日、

「別れたくない。」

と告白したあと、


雑然とした物置のような部屋で何度も愛し合った。

和司からだけじゃなく、あたしからも求めた。

3年分のお互いの思いを埋め合うように、

一瞬たりとも離れたくなくて、

何度も昇り詰め、

何度も墜ちた


二人のあいだには何もなくてひとつに溶け合った。


そこに、私たちの思いが全部あった。


『失くしたくないかけがえのないもの。』

埋まっていく

心の隙間に固まっていたものが

解けて

流れ出す






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