神様修行はじめます! 其の二
「足手まといになる人間には、一刻も早く消えてもらいたい」


どうしようもないほど、彼が好き。


どんな危険もかえりみないほど、彼が好き。


そう思い知ったあたしに対して、彼の言葉の刃が降り注ぐ。



「僕にも、自分の側にいる人間を選ぶ権利くらい、あるはずだが?」


恋焦がれている相手から

正面切って

これほどの拒絶の言葉を浴びせられる。



「君は僕にとって不必要な人間なんだ」


逃げる事もできず

耳を塞ぐこともできず

むき出しの心を守る事もできず



「君など、いらない」



氷の言葉が


一切の情け容赦もなく


無慈悲なまでに


あたしの全身を貫いた。


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