神様修行はじめます! 其の二
お岩さんは純白のドレスに着替えていた。

ウエディングドレスのような真っ白なドレスに。

そして微笑んで彼の隣に座っていた。


見たくないのに・・・

あたしの両目は、その光景からどうしても離れなかった。


「さぁさ、婿様。どうぞ一杯」

「いえ、僕は未成年ですから・・・」


お酒で顔を赤くした当主さんが、門川君の隣に座り込んだ。


「それよりも申し訳ありません」


「ん? 何がだべ?」


「ご迷惑をかけた身で、このような盛大な・・・」


「娘の婿様が来たら、盛大にもてなすのは当然だべ!」


「永久様、そんなお気遣いは無用ですわ」


あっはっはっ、おほほほ・・・。

当主さんとお岩さんが、揃って笑い声をあげる。


門川君は頭を下げて一礼した。


「いやあ、それにしてもこうして見ると・・・」


当主さんがコップのお酒をグイッと飲み干し、ぷはっと息をつく。


「まるで結婚披露宴みてえだなあっ!」

「まあ! お父様ったら・・・」

「お岩! そのうえでんぐどれす、よく似合ってるぞ!」

「ジュエルです。お父様」

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