神様修行はじめます! 其の二
きゃあぁぁ! やめて!

時間よ止まれ!!


悲鳴を上げながら祠を全身で支える。


・・・だめ! もう崩れる!

もう押さえきれない――!!


「飛び込め! 小娘!」


「絹糸!?」


「手を離した瞬間に、思い切って飛び込め!」


「でも・・・!」


手を離したら崩れちゃうよぉ!

飛び込むまで、祠がもたない!


「いちかばちか、賭けてみよ!」

「~~~~~・・・!!」


あたしは、両目をギュッとつぶった。

門川君、門川君!


「うああぁぁぁ~~っ!!!」


叫び声を上げながら、両手を離した。


とっさに絹糸の尻尾をつかむ。


全身で体当たりするように、扉に向かって突っ込んだ。


― ガタガタガタン! ―


完全に扉が崩れる音。

破片が体にぶつかってくる。


きゃあぁぁっ!


あたしの体は、悲鳴ごと祠の内部に吸い込まれていった・・・。


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