神様修行はじめます! 其の二
「その考えそのものが、迷惑だというのが分からないのか!?」

「なんで?」

「絹糸やしま子が、君を見捨てるはずがないだろう!」

「そうかもね」

「それが分かっていながら・・・!」

「それも自己責任」

「・・・・・っ!?」



絹糸もしま子も。

あたしを守る事を望み、その結果死んでも・・・


それも自己責任。


ふたり共、その結果をあたしに押し付ける気はさらさら無いでしょう。


それとも、あたしを守ったせいで自分は死んだ、どうしてくれると責めるかしら?



「どう? 絹糸、しま子」


あたしは視線を絹糸としま子に移した。

ふたり共、あたしの顔をしばらく見つめて・・・


「・・・むろん、そんなつもりは無いのぉ」

「・・・うあぁ~~」


揃ってそう返事をした。


あたしの心の内を見透かすような絹糸の目。

ただ純粋に、あたしを見守るしま子の目。


あたしは、ふたりの目をしっかりと見つめ返した。


・・・心からの感謝を込めて。

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