神様修行はじめます! 其の二
僕は、君から幸せを与えてもらった。

自分には生涯縁がないと思っていた『幸せ』を。

笑顔の絶えない日常を。


本当に幸せだった。

もう、充分だった。


だから・・・

君にだけは、穏やかな一生を過ごして欲しかったんだ。


門川にいたら、君の手は血に染まる。

死ぬまで、他者の命を奪い続ける。

異形のモノの命はもとより、人間の命さえも。


君の綺麗な心は、罪の意識に蝕まれる。

そして行き着く先は・・・誰かに無残に殺される現実。


君をそんな目に遭わせたくなかった。

不幸になって欲しくなかった。

僕に幸せを与えてくれた君に、不幸になって欲しくはなかった。
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