神様修行はじめます! 其の二
「お前、さっきどうやって力を使った?」

「なんだか、ものすごく集中したみたい」

「・・・なにに対してじゃ?」

「そりゃ絹糸に対してよ」

「・・・・・」

「いや、実はあんまりよく覚えてないんだけどさー」


なにしろ無我夢中だったから。


なにがどーなったんだか、自分でもぜーんぜん分かんないや。


あははって笑うあたしを見て、絹糸がポツリとひとり言を言った。


「本当に小娘に殺されるところであったか・・・」



音をたてて燃え上がっていた炎が静まる。


あの怪鳥の巨大な体が、跡形もなく消滅していた。


とにかく危機は脱したみたい。


よく分かんないけど、終わりよければ全てよし!だね。


めでたし、めでた・・・ん?


あたしの目が、あるものを見つけた。


怪鳥の倒れていた場所に、何かが落ちてる。


なんだろ、あれ。

炎の中で、ゆらゆら揺れて・・・


紙?

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