神様修行はじめます! 其の二
「権田原で戦える者すべて、組み分けして欲しい」

「攻撃を行う者、支援に回る者、回復に従事するもの、均等にのぉ」

「もう出来ております」


門川君と絹糸の要求に、セバスチャンさんがさらっと答えた。

そして、たくさんの名前が書かれた紙を数枚、スッと差し出す。


「わたくしめの独断でございます。修正が必要でしたら、ご存分に」

「いや、君を信頼しよう」

「恐縮にございます」


権田原一族って、戦いとは無縁のはずなのに・・・。

この異様な手回しの良さは、なに?

頭を下げるセバスチャンさんを、あたしはまた盗み見た。

・・・絶対、敵に回すのはやめとこう。


「真夜中に発つ。夜明け前に各箇所で、一斉に蜂起する」

門川君の言葉に、みんながうなづいた。
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