夏の月夜と狐のいろ。


プロローグ


私の瞳は琥珀色。けれど彼女の瞳はにごっている。


私は自分の中に語りかけた。


『大丈夫。君は私が守る。安心してそこに居るといい』


私がそう言うと、彼女が嬉しそうにするのがわかった。


私と彼女は二人で、一人だ。


二人居て一人なのだ。



彼女が居る限り私たちは一人ではない。

独りになることはない―・・・




たとえ、他の仲間から**されても―・・・・



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