蛍色
Page.6 好きと言う事
あれは4年前、
丁度俺が大学一年の頃だった---――――

「神澤くんて格好いいよね~」


「この学校のトップだし、一流企業間違いなしだよね!」


「あっ神澤くんの噂聞いた?」


「何々?!」


「神澤くんって来るもの拒ず。去るもの追わずらしいよ!!」


「まぢで!?私も遊んで貰おうかなぁ~」


いつもそんな話ばかりしている女子が沢山いた。


゛外見ばかり見やがって゛


心の中ではそうずっとそう思っていた 。

あの日のあの時までは………



ある日、俺は先生に呼び出された


「交流週間?!」


「そ、他校の生徒とも仲良くしようって事で行われるらしいが何しろ今年始めたらしからね……。それで君にそのサポートをして欲しいと理事長に頼まれたんだ。……多分神澤くんのことを自慢したいんじゃないか」


笑いながらそんな事を言われた


「分かりました。やりますよ」


仕方ない……か。


面倒くさいわ~。


「本当か?じゃあ、よろしく頼むよ!!3時にまた来てくれるか?その時にまた詳しく説明するから」


はい、とだけ返事をして部屋をでた
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