手をつなごう
それはシンの過去についてだった。

ひどい家で、身内からの虐待。
暴力だけじゃなく、性的虐待も凄まじかったこと
それが原因で、過呼吸発作やフラッシュバックが
今も続いていること。

あの呼吸困難が、過呼吸発作だったんだ...。

それからさらに、
ずっとひとりぼっちで
痛みに耐えてきたことを聞かされて
あたしは、涙が溢れた。

「お前も、だもんな」
そうケイが言った。

あたしもずっと一人で耐えていた。

だけどあたしなんかより
ずっとずっと
シンは苦しかっただろう

悲しかった。

そしてあたしは
最後にシンに会った日のことを話した。
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