チャリパイ・スピンオフ~テロリスト羽毛田尊南~

「バカにしやがって……あんなこじゃれた美容院なんかに行くんじゃなかった……」


というか…髭ぐらい自分で手入れすれば良いと思うのだが……


羽毛田が次に向かったのは、赤と青の捻れた模様がくるくると回る看板の、昔ながらの理髪店だった。


ドアのガラス越しに中を見ると、パンチパーマの店主がニッコリと微笑みを投げかけてきた。


「ここは髭だけでもやってくれるのか?」


さっきみたいのはゴメンだ……羽毛田は、理髪店のドアから顔だけ覗かせて最初に確認をした。


「結構ですよ♪どうぞこちらへ。」


愛想の良い店主は、快く引き受けてくれた。


幸いな事に、ちょうど今の時間は空いていて、羽毛田は順番を待つ事もなく、髭の手入れを始めてもらった。


< 5 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop