エレーナ再びそれぞれの想い
「実は、私も白川と剣術で勝負した時、妙な感覚を覚えたんですよ」
「まさか、あんたも?」
なつみは目を丸くした。
何度斬りつけても、手ごたえ無し。
剣を当てたはずなのに、なぜか、そのままシュウの中を突き抜けてしまったような奇妙な感覚……
気がつくと、いつの間にかシュウは、後ろに立っていたり。
あるがままに妙な体験を話した。
なつみは授業中、市川まなみ追放を企て追い詰め、まなみをかばうシュウと言い争い、さらに、プールでのシュウが関わりのあると思われる奇妙な現象の数々をクラスで暴露した時の事を思い出していた。
クラスの連中は、物が飛ぶのは、もしかしてあの有名な現象?
じゃあ、シュウもまなみの仲間ではないのか? 
それってシュウも幽霊ってこと? 
などと噂していたのを全部聴いていた。
その時、テレビから女性の悲鳴が聞こえた。
思わずふたりが画面に注目する。
ホラー映画がやっていて、部屋の中を強風が吹き荒れ、激しく物が飛び交う中で、うなり声が聞こえ、女性が怯えている。
「これは、ポルターガイスト!」
真紀が声を上げた。
「聞いたことがあるわ。悪霊に取り付かれると、部屋の中が大嵐のようになって
あんな風に物が飛ぶのよ」
なつみは武者震いのようになった。
「ということは、まさか!」
なつみと真紀は顔を見合わせた。

  
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