【中編】ビケトリシリーズ【エターナル・フレンズ】 ~出逢いと始まり~
不意に戻った意識に自分のおかれた状況が分からない。

少しずつ意識が覚醒してゆくのを、まるで他人の事のようにぼんやりとした感覚の中で見つめていた。

あれは…夢だったのか?


ようやく自分が病院のベッドの上で誰かが俺の手を握っていると気付き、ゆっくりとその人物へと視線を伸ばした。

そこにはいつもは金色の髪で隠している不思議な色の瞳で俺を心配そうに見つめる安原がいた。

安原のほっとした様子を見た時

あれが夢などではなく現実であり

自分の中の母さんの記憶が薄れている事実に改めて気付いた。

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