no name
うわ・・・何か私見られてない?あれ、笑美が見られてるのかな?

教室に入ったとたん、視線をすっごく感じた。


『ねー。笑美ー。何か注目浴びてない?』


笑美は、そんな私を呆れたように見て



「当たり前じゃないの?もう7月になるのに、知らない子がいるんだもの。」




『でもでも、入学式に会ってるし・・・』



「覚えてるわけないでしょ。」


そうですか・・・


って、あれ?


『私、この教室で合ってる?笑美についてきただけなんだけど。』


「合ってるよ。選択授業とかは、勉学の奴らとスポーツで分かれるけど。」



え、まじで。笑美と分かれるの?



『どうしよう・・・私、笑美しか友達いない・・・」


「私も、他の友達も居るから、ずっとアンタと一緒ってわけにはいかないから。」



『何でそんな事言うの?!友達でしょ??!』



「うざくなったな。友達つくりなよ。私の友達も紹介するし。」



やった。やっぱり優しいね!



『ありがとー!笑美のそういうトコ好きー!』



私は、思いっきり笑美に抱きついた。



「やめて、みんな見てるよ。」



その通りだった。


教室に居る皆様全員こっちを見てます。


こんな静かだったんだね。そして、女子生徒の1人が口を開く。




「笑美ー、その子誰?」

そうだよね。そうなるよね。
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