スイーツな関係
私の知らない遥人の過去が気になる。フランスに住んでいたんだよね。ブロンド美人の彼女がいたかもしれない。それもナイスバディの魅力的な……。


ガバッと身体を起こし首を大きく振った時、枕元の携帯電話が鳴った。


遥人っ!


慌てて通話ボタンを押す。


「も、もしもしっ」


妄想が酷かったせいで、後ろめたい声が出てしまう。


『もしかして、起こした?』
「う、ううん。まだ。遥人からの電話、嬉しい」

素直に言葉に出せる私。そんな自分が可愛いなんて思ってしまう。


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