スイーツな関係
「亜希!」
『麗香、今大丈夫?』
「歩いている所だから、雑音が入るかもしれないけど。どうしたの?」
『土曜日の夜、空いてる? 久しぶりに麗香とデートしたいなって』


ちょっぴり甘さを含んだ声に、私の顔がふっと緩む。

短大の時からの友人で、性格も全く違うけどすぐに意気投合して何でも話せる親友的存在だ。


「亜希はデートじゃないの? この間言ってた彼はどうしたの?」
『会ってみたけど……』


その口調だと、亜希の好みじゃなかったみたいだ。


「土曜日、空いているから。デートしよう」


もうすぐ改札。

私は待ち合わせの場所と時間を決めて電話を切った。

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