スイーツな関係
「麗香さん?」

私の名前が彼の口から出て、驚きで目を見張ると、なにを考えているかわからない瞳とぶつかる。
彼は私の名前を覚えていてくれた。


自信を持っていいの?


単なる記憶力が良いだけなのかもしれない。
だけど、私はそれだけのことで勇気づけられた。


「火遊びがしたいの。あなたに恋人がいてもいい……」
「君は……」
「とんでもなく甘やかされた女だと思ってもいいから、付き合って」
「……」
「谷本さん」


もう一度キスして欲しい。あんなキスじゃ物足りない……。



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