スイーツな関係
無意識にそんな事を言われると、なおさら焦るんだが……。
もう麗香は俺を男としてみていないのか?
結婚対象として見ていないのか?


「麗香……」
「ん? なあに? あらたまった顔しちゃって」
「いや。なんでもない。もう彼女の話はやめよう。それより――」


俺は麗香を横抱きに抱き上げた。


「きゃっ! お風呂に入りたいのにっ」
「いいよ。一緒に入ろう」
「バスルーム、狭いから……」


麗香の言う通り、バスルームはふたりが入れば狭い。


「広くても、狭くても関係ないだろう?」


バスルームの中はいつも密着体勢なのだから。


歩きながら唇を重ねると、観念したように麗香の身体の力が抜けていく。


洗面所で下ろすと、ブラウスのボタンを上から外す。
はだけたブラウスからブラジャーに包まれた形のいい膨らみが俺の欲望を更に掻き立てさせた。


< 423 / 512 >

この作品をシェア

pagetop