スイーツな関係
「遥人って呼んでよ。谷本さんじゃ、俺達の関係が始まらない。俺は麗香って呼ぶよ」


谷本さん……じゃなくて、遥人はステアリングから右手を離し、膝に置いた私の手に重ねてきた。
その途端に心臓が跳ねあがる。


麗香……少し低めの声で包まれるような麗香の響き。


「ほら、呼んでよ」

「は……遥人……」


谷本さんよりずっといい呼び方。


「麗香、顔が赤いような気がする。暑い?」


私は遥人の手の中から慌てて抜き、頬にあてる。
たしかに熱い。
だけど、この熱さはドキドキしているせい。


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