スイーツな関係
……どこに遥人の家が?


着いたと言われたけれど、聞き間違えだったのかしら?

目の前に見えるのは古ぼけた2階建てのアパートだった。

生活臭が漂う雰囲気の建物。
三輪車や洗濯機が目に入る。


部屋の外に……洗濯機? ここじゃないよね。


初めて見る光景にそこから視線を逸らし、他の建物を探した。


「俺の部屋、ここの2階なんだ」


それだけ言うと、先に錆だらけの狭い階段を上り始めた。


真っ赤なTシャツの背中をぼんやり見つめていた私は衝撃から覚め、マキシ丈のスカートが階段に触れないようにたくし上げて彼を追った。


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