スイーツな関係
意地悪な言葉だと思う。

これで、俺と君は合わないってことをわかって欲しい。


次第に沸騰する鍋に視線を落としていた彼女がハッとして顔を上げた。


「……お料理習うわ。出来るようになるからそんなこと言わないで」


きついことを言われても、素直に改めようとする彼女。

俺のどこに好きになる魅力があるっていうんだ?

返事に困った俺は沸騰した鍋の中にパスタを入れる作業をした。


「……何か言って……」


不安そうな声がする。


「無理に俺に合わせようとしなくてもいいよ」


彼女はお嬢様なんだ。
一生料理をせずに済む人生が待っているかもしれない。


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