そばにいたい。





周りの医師や看護師が慌ただしく動き回っているのをぼーっとみていた。


「龍」

「…」

「龍!!」

「…ぁ?んだよ」

「お前が呼んでも気づかないからだろ」

「…ゎり」

玲菜が倒れたことは、思ったいじょうにおれにダメージを与えていた。


やっぱり、花見なんか誘わなかったらよかったかな…


「しっかりしろよ!!玲菜は死ぬわけじゃねーだろ!!」

「…」

「お前は信じてやれねーのかよ!!」

「朔!!」

「…」

珍しく怒鳴る朔を陸がとめる。


「何とかいえよ…!!」

「朔…」

悠莉が戸惑ったように朔をよんだ。


「わりーな…」


そんなこいつらの会話をききながら席を立つ。


「どこいくんだよ」

「…ゎり、ひとりにしてくれ…」
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