へくせん・けっせる

インスタントコーヒー

とりあえず、十七連発程度の打ち上げ花火では、あのシャモジっぽい物の代わりにはならなかった。

めんどくさくなったので、結局私はそのまま干して置くことにした。

「さて……」

その後に掃除機をかけた。

かけ終わる頃にはもう良い時間だったのでお昼ご飯を食べた。

そして現在。

とっても暇になった。

長い黒髪を結っていたゴムを外して、楽にする。

「コーヒーでも飲むかな」

買い置きのインスタントコーヒーを入れることにした。

ちなみにブラックでは無い。

あんな苦い物は、人類の敵だと思っている。

「ミルクと砂糖ー、角砂糖ー」

そう、ミルクと砂糖は欠かせない。

ちなみに角砂糖なのは、単なる好みだ。

角砂糖のちっちゃい四角形が可愛くて好きなのだ。

「二つ入れて、かき混ぜてー。ミルクをかけて……出来上がりましたっ」

インスタントコーヒーの安っぽい香りが部屋に広がった。

今の服装は白いワイシャツとジーンズなので、コーヒーをこぼさないようにしなければ。

テーブルの上に白いコーヒーカップを置き、座布団のような黄色いクッションに座る。

テレビは点けずに、開けた窓の外から入り込んでくる音だけをBGMにコーヒーを飲む。

「はぁ……和む」

今日もゆるゆると、午後の日が傾いていく。



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