大嫌いなアイツ
 


「…わ、私も」

「ん?」

「…甘いのは好きじゃないけど…甘い吉野は好き。………吉野にならずっと触ってて欲しい」

「…」


くい、と俺の服を掴む梨夏。


…天才っていうか…
凶器レベル。
危険すぎる。


無自覚梨夏、発現。
襲ってもいい、って言ってるようなものだよな?


「…じゃあ、チョコレートのお返し。もっと甘いもの、あげるよ」

「―――!」

「…おいで。」


俺は梨夏の目の前に手を差し出す。


…その上に、梨夏はゆっくりと手を乗せた。









今からは


チョコレート以上に甘い時間のはじまり。








Fin.




…そんな、吉野のウハウハ話。
あーもう、勝手にやっといて。爆
 
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