with

一緒にいたひと


「美黒」
「なにー?」
「ねぇ、美黒ちゃんって
 純くんに昔なにかあったとか
 知らない?」




「そうだねぇ、
 ・・・・弟さんを亡くしてるって
 噂で聞いたかもしれない・・・。」


3人に、静寂。
特に俺、晶にはよく似た経験が
あるから気持ちは分からないわけは
あるはずない。



でも、


そんなのって



「・・・ばかみたい。」

「「え、晶くん/ぁ?!」」



「気持ちはわかるけど、でも
 でもっ・・・。」


そうやって気づけば俺は
その場から走っていた。



prrrr
ガチャ


『晶くん?!何処に・・・』

「教えて。」

『え』

「純くんの電話番号。」




『・・・うん。』





***********




「純くん今何処?」
『なんで番号を・・・』
「春輝くんに教えてもらった。」

『そう・・・今俺ね、弟の墓の前に
 いるんだよ。』

「・・・そこから離れないで



 ・・・・・・必ず
 見つけるから。」


『っく、・・・うん・・っ!!』



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