オレは妹に恋をする
妹に恋心を抱くなんて、

異常だと言うことは十分承知してる。

・・・

だから、

小百美にはもちろん、

周りにも気づかれないようにしている。


「恭兄、今日もありがとう!」

頬っぺたにチュッとキスをして、

笑顔でオレに言った小百美は、

車を降りた。

・・・

小百美は、

オレの事、兄貴だとしか思ってないんだから、

そんなことをしたって、

気にもならないだろう。

・・・

オレは、そんな小百美の行動一つ一つに、

ドキッとして、

気が気じゃない。
< 2 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop