Spica



 



 
 ガラッ


「おはよー。」


「おっ。よぉ、松井。」








――――――――――――一瞬だった。



 このとき私は、

 たった1秒で恋に落ちてしまった。





松井と呼ばれるその男の子は

あたしの隣の席に座った。



あたしは、心臓が今までに

感じたことのないスピードで

鳴ってるのがわかった。
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