知的障害者の恋 【超短編】

その日から警察は張り込みをしたが、なかなか2人の姿は現れなかった。


男の顔は警察も良く知らない―


家出の可能性もあるので…と言って、あまり本気で探してくれない警察に、私達は苛立ちさえ覚えた。


そんなこともあって、美和はその後もなかなか保護されなかった。




私達は、お爺ちゃん、お婆ちゃんを車に乗せ、高速で3時間先にあるお墓に行き、無事であるよう祈った…。


こういう時は、やはり神頼みになる―




それにしても、3ヶ月も殆ど何も食べられないで、良く家に帰りたくならないなぁ~と思った。


私なら絶対無理―


凄く脅されているのか、よっぽど好きなのか…年が近い私でも、理解しがたかった。
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