知的障害者の恋 【超短編】
5日後―


美和はまた失踪した―


私達は、あの男のところに違いない!と思い、男の家に行った。


部屋をノックした。


「はぃ。」


男は何も思わないのか、平然と出てきた。


部屋は薄汚く、電気もついていない。


一歩中に入ると、アンモニア臭が漂ってきた―


部屋の奥に数本のペットボトル…


これがトイレ…?


私は、思わず鼻を摘んだ。


「美和を返してください!」


男は黙ったまま、奥の部屋から美和を連れてきた。


「あんたって子は!!!」


バシッ!!美和の母親が思いっきり頬を打った。


「・・・・・。ごめんなさい…。」


美和はその場に座り込み、泣きじゃくった。
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