気合いの華
「まだみんなナンパ中かよ!」

「佐々木先生に伝言頼む?」

「松戸くん、普通に呼ばなきゃ悪いよ?」

「ま、名前知らねぇんだけどな♪」

あ、俺もそいえばわかんないや…

「おい!」

「へ?どしたの?」

「みんなに先帰るって伝えといて!後、隼人にはスマンっつっといて?」

「うん、わかった…」

「んじゃ、行こか♪」

「多分矢部さんは一緒に救急車乗ったんじゃないかな?」

「なら俺らも急ぐか!」


俺達は駅へと向かって歩いた。


「つーか流れ的に隼人負けてたな!」

「隼人先輩だけじゃ野球は勝てないスポーツって事じゃないっすか?」

「彼女も呆れてんじゃねぇの?」

「そいえば今日カズキとよく一緒にいる女来てなかったな?」

「俺がこの前のバスケの試合の日に、ちょっと、悪い事しちゃったんすよ…」

「なら謝った?」

「いや、まだだけど…」

「女って疲れるよなぁ!」

「ミッキー彼女いんの?」

「バーカ!居ねぇに決まってんだろ♪」

「…」

「あ、メール入ってる…片岡先輩からだ」

「なんて?」

「『何かあったのか?』って…」

「とりあえず今度みんな居る時話すって言っといて。」

「はい、んじゃ…送っときました。」

「お、電車賃たんねぇ!ちと貸して?」

「はいよ?」


俺達はその後、起きてないと勘づきつつも電車でルイの運ばれた病院へと向かった。
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