気合いの華
片岡先輩が辺りを見回していると、

「あ、灰皿ならありますよ?」

「悪ぃな。」

田渕先輩が机の上に会った灰皿を渡した。

「カズキくんその頭似合ってるよ?」

田渕先輩がニコニコしながら俺の方にも灰皿を渡した。

「あ、俺吸わないんすよね!」

そしたら田渕先輩が慌てて、
「あぁ、そっか!ごめんごめん?」

「は、はは…」


居心地悪いなぁ。

「そいえば昨日隼人から聞いたんだけどよ、パー券売りしてるって本当か?」

「まぁ同学年だけっすけど…」

「あんまアコギな事やんなよ…バカと不良は違うだろ?」

「いや、もう辞めましたよ?ミッキーに怒られちゃって…」

パー券売りってなんだ?

「パー券売りって?」

ルイがそのまま聞いた。

「簡単に言や、パーティーやんないのに、今度パーティーあるからお前も来いって誘う時に、参加両だけもらって金儲けする事だな。」

片岡先輩が呆れながら話した。

「その金返したか?」

「いや…使っちまいました。」

「はぁ…何に使ってんだよお前ら?」

「いや…なんつーか…」

牧野先輩が申し訳なさそうにして呟く。

「まぁ別にあんま怒る気はねぇけど、もうすんなよ?」

「はい。」

牧野先輩は寂しそうに返事をしていた。
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